マイナンバーカードは安全?実は知られていないリスクとは?
最近、あるおばちゃんとマイナンバーカードについて話していた時に、こんなことを言われた。
「マイナンバーカード、もし盗まれても大丈夫だよ。お金を引き出せるわけじゃないでしょ?」
確かに、マイナンバーカードそのもので銀行口座からお金を引き出せるわけではない。だから「大丈夫」と考えてしまうのも無理はない。しかし、実際にはもっと深刻なリスクが隠されているのだ。
マイナンバーカードに潜む本当のリスク
おばちゃんの言う通り、マイナンバーカードそのもので現金を引き出すことはできない。では、なぜマイナンバーカードの盗難や紛失が問題視されるのか?
それは、個人情報の流出によるリスクだ。マイナンバーカードには、名前、住所、生年月日といった基本的な情報が記載されているだけでなく、健康保険証として使っている場合は医療情報にもアクセスできる。さらには年金や税務関連の情報とも結びついているため、これらの情報が第三者に渡ると、詐欺やなりすまし犯罪に利用される恐れがあるのだ。
例えば、次のようなシナリオが考えられる。
なりすまし詐欺:他人があなたの名前や住所、生年月日を使ってクレジットカードを作ったり、ローンを組んだりする可能性がある。
個人情報の売買:盗まれた個人情報がダークウェブなどで売買され、不正な目的で利用されるリスクがある。
詐欺のターゲットに:詳細な個人情報が知られることで、詐欺グループに目をつけられやすくなり、ターゲットにされる危険性が高まる。
マイナンバーカードの盗難・紛失への対策
もしマイナンバーカードが盗まれたり、紛失してしまった場合、すぐに次の対応をすることが重要だ。
1. マイナンバーカードの利用停止
すぐに「マイナンバー総合フリーダイヤル」に電話して、カードの一時停止を行うことができる。これにより、第三者がカードを使うことを防げる。
2. 警察への届出
紛失や盗難の場合、警察に遺失物届や盗難届を提出することも大切だ。必要に応じて再発行の手続きも進められる。
3. パスワードの変更
マイナンバーカードには暗証番号が設定されているため、これも重要なセキュリティ対策の一つだ。万が一、暗証番号を知られた場合はすぐに変更するべきだ。
おばちゃんに伝えたいこと
おばちゃんにもう一度言いたい。「マイナンバーカードは現金を引き出すためのカードではないけれど、個人情報が漏れたら大変なことになるんだよ!」
特に現代では、個人情報がデジタル化されているため、一度流出すると様々な不正行為に繋がりやすい。だからこそ、マイナンバーカードをしっかり管理し、もしもの時はすぐに対応することが重要だ。
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まとめ
マイナンバーカードはお金を直接引き出すカードではないが、個人情報の流出によって深刻なリスクが発生する可能性がある。だからこそ、カードの管理は徹底し、万が一の場合の対策を知っておくことが大切である。おばちゃんも含め、多くの人にそのリスクを知ってもらい、より安全にマイナンバーカードを活用してもらいたい。